包容ノ湯(心の許容範囲を広げる)

免疫とは、自分と他者を区別して、細胞膜の内側に他者を入れない、排除する、細胞の能力。

心にも免疫がある。他人の臭いは嗅ぎたくない。他人の息は吸いたくない接近されたり触れられたくない。触れた物に触れたくない。同じ湯舟に入りたくない。

太陽エネルギーから植物が繊維を作り、繊維から牛が乳や肉を造り、それを、人体に住む60兆個の細胞と100兆個の腸内細菌が、エネルギ−に変え、脳の中の「私」に供給している。太陽から始まるこれらのすべてが「私」の一部で、「私」はそういう風に外界とつながっている。

「私」と外界を隔てる、心の細胞膜は幻だ。

人間関係の中に世界を見る。欲望の鏡の中に世界を見る。脳の中に世界に見る。世界の見方は色々在るが、鼻に見えている世界は異次元空間のようだ。

同じ香りには二度と会えない。同じ香木でも部分で違う。火加減や湿度でも変わる。体調、気分でも変わる。

みんな違ってみんないい(みすず)。